0801 DOLCE VITA

甘い生活は 世界の色彩を一変させ
リアリスト達を雄弁たる詩人に変え
僕を思慮に欠ける蜜蜂に変えてしまう

けれど突然 嵐のように ふっと姿を消し去って
残された不確かな爪痕と
沈黙する新たなる訪問者を目の前に
僕は呆然として立ち尽くす…

眩しい日々…
そこでは幻想が徘徊し 神が共に暮らし
くちづけに酔いしれ 光と色彩が溢れ
禁断の果実があちこちになっていた…

今なら一滴の蜜は迷わずきみに与えるだろうに…

眠気を誘う見慣れた日々に
目を閉じ 幻と戯れていた僕を
誰かが揺り起こしたに違いない
あるいは 眠りを惜しんで駆け回り
めくるめく踊り疲れたあの恋が
そっと その目を伏せたのだろう

0802 釘とテーブル

テーブルに その釘は刺さっていた
なんでこんなに深く刺そうとしたのだろう?
ぐらぐらと 不安定な精神
いくら打っても打ち足らない 役立たずの釘

木製のテーブルに その釘は深く刺さっていた
苦しみは異次元からのイメージとなって 
見るものの胸を ためらうことなくグサリと突き刺す
奇怪な見慣れたオブジェ 静寂なる悲鳴 不協和音を奏でる解答

美しい木製のテーブルを より深く傷つけてゆくだけで
その釘は いくら打っても打ち足らない
どれほど深く刺そうが どれほど力を込めようが
打ち続けるのは ただの役立たずの釘

テーブルが 精神が 不安定なのだから

0805 無題

僕が美しくも妖しく神秘的な歌声を聞いたのは7月28日からの数日間。
月蝕があったり、人類が月に小さな石をぶつけた頃でしょうか。

僕は、月蝕を見たわけでもなく、
飛び散る蒸気を観測したわけでもありません。

何か物言いた気なその歌を、
海だけがそっと耳を澄まして聞いていました。

木々は光を浴びることに夢中でしたし、
空は忙しさに気をとられていました。

光を求めるものを闇は幻惑し、
闇を覗くものに光は道を標します。

あなたが死に恐怖を抱く限り、
太陽と月と地球と七つの星があなたに光を捧げます。

予言など当たらないと強がる人より、
当たらずにほっとしたと言える人に微笑み返します。

水瓶座の時代には、とても大きな変化が訪れるでしょう。
けれど、

水が水であり、
生命が生命であり、
愛が愛であり、
宇宙が宇宙であることに

全く変化はありません。

昨日と大差ない今日を送ること。
平常心を保つこと。

そこに明日を迎える準備の鍵が隠されています。

理屈より、心のシンプルな感情を大切にすることです。
大切に、とは従うべきとは違います。

あなたの思いをあくまで無題と呼ぶように、
あの月の神秘的な歌にタイトルが無いように。

不思議と大切なものや衝動に限って、
言葉や形は効力と必要性を奪われます。

果たして、この宇宙の壮大なる物語はどうでしょう?

悲劇か、
喜劇か、
恋愛小説か、
冒険小説か、
教科書か、
研究書か、
哲学書か、
ミステリーか、
百科事典か。

それは、いつどこで誰が何をどう読むかによって、
まったく違うものに見えるはずです。

そうです。やはり、この宇宙の壮大なる物語も、
あくまで「無題」としか言い様がないのです。

0814 アクセサリー

傷 悲しみ 怒り 過ち 痛み 不安 憎しみ 恐怖

ここにシンプルに並べられたネガティブなるアクセサリーは

あまり大切にいつまでも保管しておくようなシロモノではない

たとえ自分で買ったモノだろうが 

誰かにプレゼントされたモノだろうが

0815 ギブ・アンド・テイク

貴方のもとに芸術が降りそそぐと
キャンバスの上でオイルは視線とダンスを踊り 
異国や未来とブロンズはフランクに語り合い
理性とモラルに妖精は微笑んでみせた

創造が花に向かって一礼すると 
花は頬を紅らめ 美しいその身を翻し
焦点のずれたレンズの中へと
振り向きもせずに逃げ込んでいった

けれどロケットのような探究心が閉ざされた貝殻に触れると
光から風が 翼から音楽が 南から海が 鏡から永遠が
瞬く間に手繰り寄せられ 僕の指にそっとキスをした

それは僕のもとに降りそそぐ 貴方という芸術
まるで砂時計をひっくり返すかのような
与えることと受け止めることの繰り返し

この世界に貴方がいる限り 芸術が絶えることはなく
この世界に芸術がある限り 貴方は生き続けることができるのだ

もしも与えることと受け止めることを
繰り返すことができるなら…

0817 幼年期の終わり

惨たらしい
残骸のような
言葉達…
散らばった
紙に
書かれていたなら
衝動的に
破り捨てていただろうに
自分が
苦痛な時には
この程度の
出来損ないで
満たされた
気分なのか?
なんと
愚かな…
なんと
弱き者…
奴隷を使い
欲望に生き
過ちを犯し…
何が
物足りないのだ?
この体の
肉をちぎって
持って行け!
魂たる
精気を
吸い尽くせ!
ありとある
心の内を
吐き出そうか?
欲しいもの
すべて
奪うがいい!
そして
どうか
ここから
立ち去ってくれ!

0818 shooting stars

今日はたくさんの流れ星を見た

空も澄んでいたのでとてもよく見えたのだろう

願い事も何度もできてしまった

あまりに何度もタイミングよく見れたので

願い事をしてるのか されてるのか

途中でなんだか曖昧になってきてしまった

いまでもよくわからないので

願い事を叶えてもらうよりは

叶えてあげられるように努力しようと考えている

0824 −停止−

虐待体験者
コンプレックスの塊
中毒
不良
五体不満足者
病人
勘違い野郎
ペテン師
恐怖症
精神障害者
悪人
妄想癖
大口叩き
絶望感
憎悪
最低な奴
悪循環
嘘つき
寂しがり屋
罪人
嫌われ者
人間不振
貧乏
ブス
不幸者
暴力
宗教信者
好色
被害者
失恋の深い傷が癒えない者
トラウマ持ち
変質者
無気力・無感動・無関心
多重人格
奴隷
天の邪鬼
偽善者
不当差別待遇者
バカ…

これらは
「死ななきゃ治らない」
だろうか?

もしそう思っていたら
音楽など決して創らなかったし
生まれることを断固拒絶した

−再生−

なぜ音楽を選んだか?
あるいは
自殺しない理由

0914 天空の果実

夜明け前のヴィーナスがとても美しい朝

すべての幻想に微笑みの光が射し込む

あなたと僕はこうして見つめ合い

ひとときの永遠に酔いしれる

天には光と色彩が咲き乱れているが

この星にはかけがえのない美しさがある

それは水であり海である

そしてそれこそが宇宙で最も美しいと言われる所以

光と色彩はあなたを導き

水がありとある生命を育む

あなたを引き込むものが闇であり

あなたに降り注ぐものが光であり

あなたを包むものが水である

この惑星は宇宙に実ったかけがえのない果実

太陽や月や美貌のヴィーナスにも愛される美しく青き果実

0918 きみは 生き延びることが できるか?

僕は
人類は
滅亡した方が
幸せな気がしている…

特に
大きな理由がある訳ではない

単純に
このまま行けば
この地上で生き延びるのが

ウジ虫と

ゴキブリと

ネズミと

人間

だけだろうと思われるからだ

0922 深化

久し振りに随分と飲んだ
血液の代わりにティオペペが体中を循環しているようだ

僕はもともと お酒が好きなわけではないので
あの微酔いを味わいたい時に飲むことが多い

しかもストレス発散とかではなく
気持ち良さが深化するのを楽しむために

こういう時に感覚は麻痺するようで実に敏感になる
すべてはイメージの産物だと感じたりする

実像は触れることで感じることができるが
虚像は感じることで触れることができる

しかもそれらの行為はどちらも深化していくと
実像は虚像に、虚像は実像にすり変わってしまったりする

僕はずっとある虚像を感じ続け
それは少しずつ深化し続けている

0923 特別な月

この数日間の月が特別である事

どれくらい昔から気づいていたのだろうか?

地球は、そして宇宙は驚くほど良くできている。

1011 OPEN YOUR HEART

家の扉を開け放ち 
「いつでも遊びに来てね」と言いました
すると彼等はやってきて 挨拶もなく
僕の知りもしない話題でひとしきり盛り上がり
部屋の後片付けもせず
やはり挨拶もなく 去っていくのでした

こうなることは目に見えていた事
そして それは鏡に映った僕自身
僕が変われば鏡の中の僕も変化し
心が変化すれば 別世界が現れる
僕がその新しい世界の扉を開く時
過去も未来も変えることができる

今日も家の扉は開け放たれ
そして訪問者に挨拶する

ようこそ!松岡英明の世界へ!!

1018 真円の虹

きみと見た虹は本当の虹

袂に夢が落ちてる なんて嘘

きみと見た虹は完璧なる円を描いた虹

天上界では魂を包む聖なる輝きとして

地上界では神秘的な希望の架け橋として

きみと見た虹は完全たる真実の虹

それは 陰と闇 光と色彩

あれこそが真実の姿

天に咲く真円の虹

1201 招かざる訪問者

欲しくもないプレゼント

読みたくもない手紙

聞きたくもないつぶやき

関わりたくもない次元

出たくもない電話

応えたくもない期待

言って欲しくもない賛美

信じたくもない本心

見たくもない正体

知りたくもない情報

感じたくもない共感

して欲しくもない反省

触れて欲しくもない話題

答えたくもない問いかけ

探したくもない探し物

説明したくもない道案内

喜びたくもない勝利

笑いたくもないジョーク

覚えておきたくもない教訓

祝いたくもないニュース

考えたくもない問題

これらは呼びもしないのに現れて

他人の家に土足で上がり込む

招待したくもない客人達



そしてこれは理解できない人には

理解して欲しくもない僕の本心

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