0103 Welcome 2 Millenium

ノストラダムスの予言のお陰で
世界は無事に2000年を迎えられたのかも知れません
それこそが彼の本当の目的だったのかも知れません
問題を回避してくださった全ての英雄の皆様にも拍手を送ります
それは目に見える勝利や成功以上に貴き功績
僕は知られざる英雄達の輪郭にこそ 
輝きを見い出すのです

0126 夕凪

すると夕凪は水瓶座を包み

新緑の壁画に手を差延べた

翡翠色の指と357番目の瞳

ゆるやかなカーヴを描く吐息

水曜日の円卓による黄金律

まるで真綿のようなフィルム

階下へ降りてくる見知らぬ海

戸惑いの果実酒と3日目の猫

もう夕凪は窓辺に佇んでいた

0224 お客様は神様の様


   平和
       平等
          優しさ

汝の
   名は
       神か?
          悪魔か?
              幻想か?

0401 真っ赤な嘘

鏡の中から警告する・・・

「その嘘は真実である」

0410 今週の予定

月曜日はオシリスの宮殿にてタイタン歓迎パーティー
火曜日は56ページの「ジャンプの仕方」について学習
水曜日は朱鷺とトカゲの喧嘩の仲裁
木曜日は予定外のトラブルのため揺り椅子にて仮眠
金曜日はジュースの指輪をつけたバイオリンとの再会
土曜日は見えない鍵の少年と三日前の未来についてお絵書き
日曜日は教会にて大道芸人の鞄で水晶を購入

今週は余りにも退屈なので睡眠時間も仕事をすることにした

0418 未知との遭遇

宇宙人も

    幽霊も

        神様も

            悪魔も

                戦争も

                    病気も

                        未来も

                            何一つ怖れる必要はない

運命の

    香りに

        誘われ

            一歩ずつ

                近づき

                    入るのは

                        闇でなく

                            彼等の思う壺の中

0422 交差点

少し赤味がかった西の空

談笑する日雇い労働者達

よそ者に吠えかかる柴犬

微笑む政治家のポスター

キャンパスへ向かう学生

理由 目的 意味 価値

とある午後の街の交差点

0429 Now on sale

この何年かアレルギーがとっても増えました
薬が売れて一番喜ぶのは誰?

この何年かミリオンヒットがとっても増えました
アーティストが売れて一番喜ぶのは誰?

この何年かネット人口がとっても増えました
デジタル情報が売れて一番喜ぶのは誰?

この何年か凶悪犯罪がとっても増えました
極悪集団の名前が売れて一番喜ぶのは誰?

この何年かチェーン店がとっても増えました
お店の商品がたくさん売れて一番喜ぶのは誰?

この何年かスクープがとっても増えました
なにより新鮮なネタが売れて一番喜ぶのは誰?

この何年か心に病を持つ人がとっても増えました
彼等が欲しがるモノが売れて一番喜ぶのは誰?

この何年か嘘を見破れる人がとっても減りました
真実が売れなくなって一番喜ぶのは誰?

0612 左眼の心臓

心臓が左目まで上がってきたらしい

僕は今 鼓動を鮮明に見つめている

極彩色の興奮だ!

世界が危険な取り引きを開始する

こんな驚きを誰も気づかぬうちに

たった数日間で成し遂げてしまう

気づくことが救いではない

妨害が得策ではない

一滴の水を与えよ

敵など何処にいるというのだ

枯れた大地には

水こそ生きるための血となる

見えるものに

注意を奪われてはいけない

血がたぎる鼓動を聞け

心臓はそこにある

0615 そのミルクをこぼす前に

そのミルクを
きみは床にこぼしてしまう

きみがこれから見るものは
単なる誤解に過ぎない

どうか大切なものを見失わないよう
あまり勝手に思い込んではいけない

きみは試されるが逃げてはいけない
きみは過ちを犯すがページを捲ってはいけない

こぼしたミルクをきみはどうすべきか
それを考えることに意識を集中するべきだ

子供の頃に夢中で描いた絵の中に
すべてを解決するヒントは隠されている

人の忠告ばかりに振り回されていてはいけない

そのミルクをこぼす前に
こんな警告が姿を現すことは決してないのだから

0617 Free as a bird

それぞれの夢が交錯する場所で
純粋なる夢は天秤にかけられる
より純粋なる夢には翼が与えられ
羽ばたくことができるようになる
これは能力の差ではない
空を飛びたいと強く願い
空が飛べると強く信じられるかどうかだ
鳥を羨むのではなく
鳥に憧れ
鳥になることを願い
鳥のように羽ばたくのだ
あなたが飛べることを信じられないように
鳥達には飛べないことが信じられないのだ
願えば与えられると言った人は
言い忘れてたことがあるはずなんだ

0619 小刻みな群青色

もしも群青色の海に飛び込んでいたら
何を見て 何を思い 何を夢見ていただろう?
数日も前の月が僕にアリアを歌い
その不思議な出会いに息を吹きかける
答えよりも大切なものは何か?
それを知るものに偶然は運命の微笑みを見せる
混沌を底辺とする円錐の頂点で
女神は瞳を閉じたまま鎮座している
彼女が群青そのものなのか?
それとも僕の夢が群青色なのか?
答えは深い海の底に沈んでいる

0624 TV-NOiZ

きみと僕がキスした弾みで
マンモスがくしゃみをして
三日月が階段を転げ落ち
電話器が突然噴火した
フジフィルムに注いだジュースに
僕は夕立ちのあとの微笑みを見る
どこかにある完全たるリングより
腕時計にこそきみのビデオが映し出され
物語の息づかいを耳元でこじ開ける
一つの真実をめぐる過去と未来の討議
夕べからのウイルスによるサイレン
ノイズに支配されたテレビの中で
僕はきみの愛にキスをした

0628 疾走する瞳

その闇は闇ではなく
その谷は谷ではない

その光は光ではなく
その天は天ではない

その傷は傷ではなく
その悲劇は悲劇ではない

その城は城ではなく
その王座は王座ではない

その孤独は孤独ではなく
その寂しさは寂しさではない

その栄光は栄光ではなく
その優雅さは優雅さではない

真実を見ることは
嘘を見抜くことではなく

楽園に生きることは
楽園を作ることではない

0630 VISION

眠りの向こうに
白百合が一輪咲いている

僕は大きな声で
きみの名前を叫びながら
一緒に走ろうと手招きをする

はしゃぎ合う二人
小川のほとり

新緑の絨毯に
仰向けになってダイブする

僕はきみの温かな手をとり
不意にすべてを打ち明ける

不正確な現実と
忠実さに欠ける時間

揺りかごのようなせせらぎに
溶けてゆく景色

白い鳥達が
夕日を背にして飛んで行く
楽園のような静寂は
あの日へ誘うノスタルジア

ゆっくりと頷くきみ

そこは僕等の生誕地
帰るべき場所
すべての始まり

迷いと
悩みと
罪と
傷が
生まれる前

きみは最初にして永遠の訪問者
その手であるはずのない世界への扉を開いたのだ 

さあ

僕と虹を渡ろう

0707 封印のくちづけ

夜の太陽の中に天使は立っていた
僕が見上げたのか
あなたが舞い降りたのか

色彩の夜想曲が漂う中を
薄い現実感から脱け出すように
あなたは輝く姿を現した

あなたはいつでも遠くから
僕を見つめ 耳を傾け 預言を示し
永遠と不変のその腕で優しくこの身を包んでくれた

あの湖で あの神殿で あの幻想の中で
あなたは僕の歌を身動き一つせずに聞いていた
それは天まで続く白い歌のせせらぎ

僕は神秘の対岸からあなたに手を振るが
あなたは僕の数え切れない祈りになど目もくれず
たった一つの真実だけをすくい上げる

あなたの瞳の中には世界のすべてが咲き乱れ
眩いばかりの輝きと美しく鮮やかな彩りが
果てしないダンスを踊り続ける

そして僕はそっと目を閉じ
あなたとの再会に封印のくちづけをし
光と色彩に満ちた眼差しの中をゆっくりとまっすぐに歩いてゆく

S.W.A.K.

0709 蠅と邪魔者

その使われし者
名は仮の棲家に過ぎず
真と偽に曖昧な衣を着せる
大いなる目論見
神聖なる地に神と賢者と天使を名乗り
堂々と踏み入る術を心得し者

蠅を潰すも邪魔者を潰すも大意は変わらず
つまるところ罪など存在しないことを知るがよい
罪なきところに自由ありて
自由なきところに苦悩ありき
罰を逃れ真実を覆い私欲を満たすことで
汝の自由さを噛みしめるも良し
しかし必ずや汝自身が裁きを下す時が来る
それは汝も万物の創造主である事の所以
この世で楽園や幸福を見つける事は
魂を己で救済することに他ならない
汝が己と世界を創造する時
汝が何者であり世界がどうあるかを
どのように形造るかには元来制約がある訳ではない
汝の心こそがすべての自由も罪も制約もを描くのだ
幸福のありかたは千差万別
しかし万物が共有できる真理の中で
汝は永遠の旅を続ける
汝の心の中にある正しさから目を背けてはいけない
神や法や誰のためでもなく
今すぐできるできないに関わらず
汝には傷を治癒し罪を償い自由を手にする術が備わっている
いかなる時点でも汝が心に描く想念こそがすべてである
汝が神を創造する時
そこには愛が生まれ
救いが生まれ
希望が生まれ
正義が生まれる
しかしそれは同時に
悪魔をも創造し
そこに憎しみを育て
罪を作り
迷える小羊を産み
敵を作ってもしまうのだ

その使われし者
神の名を語るが神にあらず
書物に学ぶべき智慧は多々あれど
崇拝や隷属や愛や真理と混同してはならない
奇跡と祈りと救済の中には
幸福も楽園も天使も存在しない

0913 新しい水曜日

水曜日をスプーンですくい上げ
覚えたてのカード遊びに興じる
ここで言うスペードとは300人のこと
深々と被ったミディアムグレーの帽子
彼等が確かめるように腕時計を覗き込む
赤い旗を揺らして翻弄する闘牛士
平和と注目とタイミングがジョーカーを呼び
歓喜する群集の眼差しに背を向け紛れ込む
そのカードを引いてはいけない
同じ顔をした別人がもう一度静かに深呼吸する
誰もがその違いを見抜けなくなった夜
いよいよ新しい水曜日が始まる

1005 今

今こそ

想いが

伝わって

欲しい

たとえ

今が

何時で

あろうと

1006 嘆きの壁

ユーゴのみなさん 本当におめでとう!

それとは反対にパレスチナは本当に今
最も危険な分岐点に差しかかっている
これが他人事ではない事に気づく頃には
もう手後れだ
余りにも出来過ぎた絵に描いたような悲劇が
ミレニアムに聖地で幕を開く事になる
指導者は和平のテーブルに戻り
これまでの悲劇に幕を閉じる道の選択を
今ならまだ間に合うのだ

嘆きの壁よ、どうか人々の願いを聞いて欲しい

1015 竜宮

海ホタルは

柔らかな光を放ちながら

日射しの届かない

深い場所へと

ゆっくりと潜って行く

誰にも気づかれる事なく

1016 TVスターの悲劇

何故 リーダーの革新的な交代劇となったのか?
何故 その地で冬の祭典は開催されたのか?
メインが壊滅した時 それが何処に移るかが
謎を解く鍵であるならば 
扉は開かれようとしているのだろうか?

ならば僕は番組プロデューサーにこうアドバイスする
高視聴率を獲得したいなら面白い演出をすることだ
誰も予想もしていない展開に人々は絶叫し涙するだろう

しかし無知をあざ笑う者に感動するドラマは決して作れない
人々を本当に感動させたいのなら知識と価値観を見つめ直すことだ
もちろんこれは本当のTV番組プロデューサーなどへの忠告ではなく
大衆へ向けての教訓でもない
伝えるべき存在が僕を知る由もありはしない

1017 ブロンズの英雄

私は死の直前 こう記している

例え如何なる理由が私の生を奪っても
そこに憎しみや罪は存在しない
なぜなら同じ重さの理由によって
私はこの世に生を与えられたのだから

1019 セヴン・ミニッツ

見えない七分の閉じた瞳の奥
一つの神秘が横たわっている
いにしえの時の水底に
瑞々しく未来が息衝いている

その指とくちづけで願いを囁くがいい
何も纏わず言葉を交わすため
騒ぐ心を静め 疲れた羽を休めるがいい
空虚なる幻影が昇る太陽の眼差しに焼き払われるまで

約束の丘へと誘う電磁波の歌声
その手に持った答えは終焉への呪文
しかし増え過ぎを理由に破り捨てた秘密より
ましな手助けをする価値あるヒント

何故それを手に入れる事ができたのか?
それがわかれば道は自ずと開かれる
不安が呼び止めても振り向いてはいけない
探すべきは海 見つかるのは空

目が覚めたら速やかに七分前に帰還せよ

1102 シャルムエルシェイク

昨日は僕にとってとても大切な一日となった。心から感謝する。

1107 両翼を持つ男

接戦?

ブッシュが勝つよ

もしゴアが勝ったなら

21世紀の世界も変わる

でも

そう間単に世界は変わらない

僕には党派を抜きにして

ブッシュがニクソンに

ゴアがJFKに

ダブって見えてしまう

そしてこれからも

パナマを流れる水は日増しに汚れてく

1108 太陽はどちらに微笑むのか?

まさに世紀の、歴史的展開だ。
太陽の街フロリダが、21世紀の運命の鍵を握る女神となった。
3代続けてのホワイトハウス賃貸契約更新の準備を進めた民主党。
上院、下院、ホワイトハウス、全ての占拠を目論んだ共和党。
個人的には21世紀を担う若い世代からの支持の高いゴアに僕も1票を投じたい気持ちだ。

それにしてもホワイトハウスの住み心地をすっかり手放せなくなった?
ヒラリー夫人の上院議員当選の勝利宣言では、
ついに「ビル・クリントン」という単語を聞くことはできなかった。
あまり感心しない強い女性代表の次期大統領有力候補の誕生だ。

何にしてもフロリダ州知事選挙のような最終戦の再開。
願望とは裏腹に、それでもブッシュが勝つと言っておく。
万が一ゴアが勝ったならJFKの二の舞いにならないことだけを心から祈る。

1127 勝利宣言

このことは今後4年の間に
湾岸戦争やキューバ危機のような物事が起こり得る確率が
急速に高まった事を意味する

さらに今度ばかりは順風満帆な船出とは言えない
海は荒れている
巨大化した船の舵取りは時に困難を極める
次の大波を越えるには危機では済まない

燻り続ける火種に決して油を注いではならない
コソボにもエルサレムにも
開けてはならないパンドラの箱がある
パナマの水もサウジの油も日増しに汚れている

JFK空港に降り立つロッキード機
五角星を闊歩する太陽の息子の末裔
時期を同じくして右往左往する従者達
果たして真の勝利者は誰なのか?

知ってか知らずかライオンは寝ている

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