0125 再会

ゴミ箱に捨てたクシャクシャになった紙を開くと
そこにはあなたが記したものとは違う手紙が綴られていた
違うというのは昨日書いた意味とは異なっているということ

あなたが鏡の世界に迷い込んだ時
その世界がそれまでの世界と違う世界だと
異なる世界を眺めていると
認識出来るだろうか
残念ながら何もかも逆さまには見えない
鏡に映る自分は逆さまに見えるけれど
それも昨日までと変わらない

人は未来にばかり目を向けるが
時には振り向いてはどうだろうか
進まずにそこに留まってみてはどうだろうか

未来を手に入れて喜ぶ時のように
過去が変わる瞬間を目にしたら
あなたは驚くだろうか

少しだけ別の場所から眺めると
それはまるで区画整理をして再開発をするようなもの

何が昨日までと違うのか
あなたは永遠に気づく事はないかもしれない
それでも一つだけ重要な事がある
あなたはこれまでとは違う意味を
ヴィジョンから感じ取れるようになったんだ

0207 昨日の涙と明日の涙

チェチェンで零れた涙が
憎しみの矢となって矛先を変えぬよう
テンプルの聖人たちが結界を張って
無数の謀を封じる
けれど純粋無垢な瞳を持つ者たちが
陽気に歌を歌いながら
護られているはずの世界へと
軽やかに踏み入ってしまう

昨日の涙と明日の涙では
どちらが重く
どちらが清らかなのだろう
僕は答えを知らぬまま
結界に描かれていない
もう一本の線を結ぶ

たった一つの言葉の
やり取りが放つ矢の矛先に
気づけば
それは涙となって
多くの人の頬をつたって流れ落ち
見落とせば
それは獣となって
背後から突然に襲いかかる

天に描かれた落書きが
昨日と明日を結ぶ
希望の架け橋とならんことを

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